巻頭言

平成29年度 京都府私立幼稚園連盟 管外研修

公益社団法人 京都府私立幼稚園連盟
副理事長熊谷 知子

 平成29年度の管外研修は、福岡県行橋市のきらきら星幼稚園への見学と第33回全日本私立幼稚園連合
会 設置者・園長全国研修大会の参加をしました。10月15日(日)に18名で出発し、1日目は九州北部
門司港周辺を視察いたしました。
  2日目、14日(月)きらきら星幼稚園への園見学は雨の中でしたが、園児たちが屋根のある外園庭で遊ぶ
姿や保育室で取り組んでいる様子、子どもの活動を引き出す環境のありかた、2歳児クラス、読み聞かせの会
の子育て支援活動の様子、保護者の方の活動など限られた時間の中たくさんの活動を見ることができました。
  きらきら星幼稚園では子どもが様々な体験をする中で、自分を誇らしく思えるような「実感を持つ」ことを
大切にし、幼児の発達を促す3つのキーワード「基底となる生活」「総合活動」「課題に向かう活動」をもとに
日々教師が目の前や周りにいる子ども達をしっかり見つめながら一人ひとりに合った手づくりのカリキュラム
づくりをされています。また、子ども一人ひとりがのびのびと育つ環境とは何かを考えながら園舎や園庭を毎
年進化させ園庭の遊具も子どもの実態に合わせた木製の手づくりのものでした。 
  見学後、黒田秀樹園長先生より何とか自由にやっていきたいと力強いお言葉からはじまり、「ここに集い、
こういう風に育てたいと保護者の方と一緒に思える関係づくりに取り組んでいる。保護者の方と共にやってい
くということが大切で、保育の様子や子どもたちの育つとき、幼稚園が大切に考えていることを写真や文章で
工夫しながら発信し情報を共有している。また、園内研修の重要性、教育課程に沿った丁寧な振り返りと教職
員のコミュニケーションが大切である」ことを話していただきました。最後に「さらにやってみたいこととし
て土地を広げ子ども達がもっとのびのびと過ごせるようにしたい。地域の中で運動会のマラソン種目を走り回
れるような、地域で育つ子どもを大切にしていきたい」と熱く語られました。
 その後午後より第33回全日本私立幼稚園連合会 設置者・園長全国研修大会に大分に向かいました。