えほんのじどうしゃ


「絵本って どんなふうに読んだらいいのか わからない」

という声を耳にすることがあります。

でもね
子どもたちにとって大切なのは

「上手い読み方をする」
ことではなく

「誰に読んでもらうか」
なのです。

大人が考える優先順位と 子どもたちが望む優先順位は違います。
読み方に悩んだり、良い絵本を選ぼうと迷っている間に子どもたちは
大きくなってしまいます。

今この時を大切に。
とにかく読んでください。

「うちのあかあちゃんの味」「うちのおとうちゃんの味」

それが 何よりも素敵な贈り物となるのですから。


えほんのじどうしゃ

この「絵本のじどうしゃ」が幼稚園の門をくぐった時に子どもたちの目が輝き、思わず車のそばに走って寄ってきたくなるようなデザインにしたいという私たちの願いをお馴染みのイラストレータMAYAMAXX さんが賛同してください、自動車に直接絵を描いてくださるという夢のような話が実現しました。

「えほんのじどうしゃ」には1,500冊を越える絵本と紙芝居などを搭載しています。
北は両丹地区から南は城南地区までの京都府内のすべての地区を走り回り、大活躍をしています。


移動図書館事業

公益社団法人 京都府私立幼稚園連盟では、平成18年度より京都府のご支援を受け、移動図書館事業を実施しています。

その主旨は子どもたちがさまざまな良質な絵本との出会い通して、絵本の楽しさや面白さを実感し、言葉や絵や文字の世界にさらに興味を持ってのびやかな創造性を育んで欲しいと同時に各園各地区における子育て支援上の場で活用することにより、お父さんやお母さん方も絵本の素晴らしさを実感してもらいたいというものです。


すべての大人が 社会が

常に子どもに関心を持ち

子どもの立場から物事を発送する


全日本私立幼稚園連合会がそんな思いで始めた史上初の全国一斉キャンペーンです。

私たち 公益社団法人 京都府私立幼稚園連盟もこのキャンペーンを全面的に支援してます。

  

 「こどもがまんなか」プロジェクトとは、「こどもを安心して健やかに育める社会を実現しよう!という活動です。

 世の中の発展とともに我々日本人が過去に置き去ってきた「秩序を重んじる」「人を慈しむ」「お互いさま、おかげさまという感謝の気持ち」といった日本の古き良き文化や精神を取り戻す活動でもあります。

 一昔前の日本では、当たり前のように、地域ではたくさんの子どもたちが元気で遊んでいる姿をどこでも見かけることができました。親も子どもがどこで遊んでいるかなど気にせずとも、安心して地域の人たちの温かさに甘えることができました。
しかしながら昨今では、人間関係が希薄になり無関心社会が増幅され、そして身勝手な大人による痛ましい事件など以前の日本では考えられなかった事件や事故が多すぎます。このような環境で、子どもたちが安心しれ健やかに育つはずがありません。

もう一度この日本に、「秩序を重んじる気持ち」「人を慈しむこころ」「お互いさま、おかげさまという感謝の気持ち」といった良き日本の文化や精神を取り戻すことこそが「こどもがまんなか」プロジェクトが目指す社会なのです。

 子どもが安心して暮らせる社会、健やかに育める社会の実現こそが、社会的弱者といわれる方々は勿論のこと、我々大人にとっても暮らしやすい社会の実現につながるのです。

それには、我々大人が築いてきたこの社会の在り方を子どもの目線で再構築することだと思います。

  

幼い子ども達は絵本が大好きです。
お父さんやお母さん、先生など身近な大人に絵本を読んでもらう時間は、子ども達が「自分は愛されている存在だ」と感じることが出来る時間です。

そう、絵本とは読んでもらう本なのです。

絵本を見ながら、お話を語る生の声が同時に入ってくる。
だからこそ、子どもたちの頭の中で絵が動き出し心が動くのです。
この疑似体験が子どもたちの心を豊かなものに育ててくれるのです。
また一冊の絵本を間にして親子が共にいることで知らず知らずの間に親子の絆が育まれていきます。
子どもは字が読めないから親が絵本を読んであげるのではなく、字がよめるようになっても、絵本は読んでもらう本であることをどうぞ忘れないでください。

絵本は親子で読み合ってこそ、その力を無限に発揮してくれるのですから。

  

言葉は人とのコミュニケーションをとる道具であり、物事を考えるための道具でもあります。

言葉は考える力を育み想像力を育みます。

そしてそれから子どもたち本来の心の豊かさをどんどん引き出してくれます。

絵本には豊かな言葉の世界が広がっています。

体験が伴った言葉は、ただ単語を知っているということではなく、子どもたちの中で生きた言葉となります。

生きた人間の生の声で語られるお話の世界という疑似体験を通して、子どもたちの中で心を伴った生きた言葉が増えていくのはとても素敵なことだと思います。

  

一般に絵本のお話をじっくりち聴けるようになるのは3歳前後からと言われています。

でも3歳になったからといって突然聴けるのではありません。

それまでにどれだけ絵本を開いてもらったか、言葉をかけてもらったかによります。

ですから3歳以上であってもまだ長いお話を聴くことが出来ない子どもたちには、繰り返しの絵本や短めのお話の絵本で聴く楽しさを体験させてあげてください。

年齢で決め付けず、その子に合った絵本を手に取っていただきたいと思います。

”聴く力”を育てるには繰り返しが一番です。