輝く瞬間

【輝く瞬間】 2020年 9月

高倉幼稚園 近藤 広子

 夏休み明け、四歳児と園庭で遊んでいた時のこと。 
H「あっ!セミの抜け殻見つけた。わぁ小さいね。何ゼミかな。」
  確かに夏休み前に見つけたものに比べ一回り小さかったのです。
私「ひぐらしかな。」
H「あぁー僕知ってる。」
 「ツクツクボウシは、『ツクツクいいよー』って鳴くもんね。」
Y「アブラゼミは『ミーンミーン』って鳴くよ。」
T「クマゼミは『ジージー』って鳴くね。」

 小さなセミの抜け殻を囲んで子供たちの会話は弾みます。
 コロナ禍により、園生活での行事の取り止めや変更が相次ぎ、いつも通りにできないことばかりを気にする私と違って、与えられた条件や変化する状況の中でも今できることを喜び、目を輝かせながら生き生きと遊びを展開し発展させながら無心に楽しむ子どもたち。

『今、この一瞬一瞬を精一杯大事に生きる』ことの大切さを、子どもたちの姿を通して改めて気づかされます。と同時に、子どもたちの生きる力強さに感動しています。