活動報告

第2回かいが展講演会

 平成24年10月17日、京都私学会館大会議室において87ヶ園145名の先生方の参加で、今年度も国際的画家の山本浩二先生を講師に、第2回目のかいが展講演会を開催しました。「はみ出して塗る自由、はみ出さないで塗る自由」の演題でスクリーンにこどもたちの作品を映しお話しされました。

 当日、参加された光明幼稚園田中康雄先生(24年度かいが展運営委員)から、山本先生の講演で印象に残ったお話しとして次の一文を寄せていただきました。

- 本講演にて、山本先生が一番伝えたかった事は、「テーマの設定」と「こどもたちに任せて背中を押してあげること」の狭間であると何度も言っておられた。
   テーマの設定に関して、何でもいいから描きなさい、というのは自由ではなく無責任である。テーマは決めないと始まらない。しかし、テーマに引っ張られて表面をなぞるという事になれば、それは非常に疲れる作業であり、同じ色、同じ形の制作物が出来上がるとすれば、それは非常に問題である。テーマとは、表面の形を真似る為のものではなく、それをヒントにして表現の材料にするものである。そのため、肝心なことは、制約に逃げ道を作ることであり、最初に「先生は僕たちを縛るつもりはない」と思わせることができれば、子どもは色んなことを考えだして、テーマだけでは終わらなくなるのである。-

また、この日にかいが展の「ポスター、パンフレットの絵」についても、山本先生に数枚候補を選んでいただきました。