巻頭言

年  頭  所  感

公益社団法人 京都府私立幼稚園連盟 理事長 川名 マミ

 2018年新しい年が始まりました。
 さて、早速ではありますが、先日各園にFAXにてお知らせいたしました、
「新しい政策パッケージに対する意見書」~幼児教育・保育の無償化について~の意見書をお読みいただけましたでしょうか、是非ご一読いただきたいとお願い申し上げます。
幼稚園の意見として皆様方が感じていらっしゃることをまとめて、意見書として国会議員・府会議員・京都府文教課・京都市はぐくみ局・京都市教育委員会に届けました。国の制度である以上都道府県単位で調整できないことが多いとは思いますが。
 子どもたちに豊かな環境を願う幼稚園として、この意見を述べないわけにはいかないと考えます。なんとか京都モデルの枠組みをつくり、人生のスタートである乳幼児期を豊かな環境で過ごすことのできるようにしていきたいと思っています。また、無償化の議論の中には子供はどう育つべきなのかというところが抜けていると言わざるをえませんが、それでも現実化した時に幼稚園としてどうあるべきかという事を考えても行かねばなりません。
やはり幼稚園は幼稚園らしくありたい、そして各園それぞれが今以上に幼児教育の質の向上を目指していく事こそが、ある意味、差別化されることになるのではないかと思います。
2018年は幼稚園にとって大きな岐路に立つことになるでしょう。各園それぞれに進むべき道を考える時が来るのは間違いないでしょうが、連盟としては素早く情報提供する事と担当行政との対話と調整をしていく事、また加盟各園が一枚岩として強い組織づくりを心がけたいと考えています。
先日、アインシュタインが東京に滞在した時の2枚のメモが2億円で落札されたというニュースがありました。1枚のメモはアインシュタインの幸福に関する考え方が書かれていたそうで、もう一枚のメモは「意志あるところに道は開ける」というものだったということです。
私たち幼稚園は、142年前幼児教育が発祥した、ここ京都で「明日の日本を担う幼児教育」と自負し明日の日本を担う子どもたちを育てるという強い思いと「意志あるところに道は開けると」いうことを胸に151ケ園が手を携えて進んでいきたいと思います。
みなさま今年もどうぞよろしくお願いいたします。