
砂川幼稚園 近藤 晴美
年長児が一生懸命逆上がりの練習をしていました。後少しで出来る様子です。でも、
肘が伸びている為、なかなかできません。
〇〇ちゃんに「鉄棒に足がついているけれど、肘が伸びているのわかる?」と聞くと、
「うん、伸びてる」と答えてくれました。「逆上がりする時、肘が鉄棒に近づいてくると、すぐにできるようになるよ」と言いその場を離れました。
お母様のお迎えの時、お母様を呼び「見てみて」と言っています。逆上がりが出来た様です。嬉しそうな顔で「見てほしい」と言ってきました。そして鉄棒の所へ行くと、「見ててな」と言い、一度で逆上がり
が出来ました。「できたできた良かったね!」と〇〇ちゃんの顔を見ると、その出来た時の笑顔がとっても輝いていました。
自信に満ちた表情です。お母様も良い笑顔です。ちょっとした言葉がけでガンバレる子ども達。後少しで一年生です。たくさんの力を持っている子ども達はすごいなと思う一日でした。

紫明幼稚園園長 増井弘
紅葉が鮮やかに色づき、軒の干し柿のゆれる元、恒例のお餅つきが始まりました。
石臼の中にふかしたてのもち米。お米が段々お餅に変身していく様をお父さん達が楽しく解説してくれます。杵を振り下ろす力強い姿に「よいしょ。よいしょ。」と掛け声が飛びます。一番小さなことり組さんも一生懸命歓声をあげています。年長の子どもたちが「まかしといて!」と杵を持つ姿も頼もしく、得意げにぺったんぺったん。
年中の子どもたちは見様見真似で苦戦中。年少の子どもたちは緊張の面持ちで自分の番が来るのを待っています。しかし、どの子もつきおわると口元がほころび、満面の笑みに包まれ、周りのお父さんお母さんからおおきな拍手が沸き上がります。
十臼つきあがりました。つきたてのお餅は粘土とは違った感触で、コロコロ丸めるのはむつかしいのです。でも夢中で丸め、お母さん達が腕をふるって作ってくださった安倍川やみたらし餅に変身。みんなでいただいたお餅のおいしいことおいしいこと。大人も子どももみんなの笑顔が輝いた半日になりました。

ひまわり幼稚園 手小秀美先生
秋晴れの好天気の中で運動会の開会式、子ども達の顔は緊張気味・興奮気味・あたりをキョロキョロ不安な表情。それぞれの子ども達が今日の運動会のために暑い中、汗まみれになり一生懸命、練習に励んできました。いよいよ年長組の最高の見せ場、旗を持ってのマスゲームと組み体操、曲の合図と共にさぁー入場。右・左・上・下・一上げ、二上げ、三上げ、四上げ、みなおろす。心の中でカウント!
揃ってる、揃ってる。いいよ! いいよ!みんなの気持ちが一つになって拍手…。次は組み体操。
花・みこし・ブリッジ・扇・ピラミッド。拍手の嵐、大成功…退場。子どもの表情が和らぎニコニコ笑顔。お父さん、お母さんは涙・涙。
子ども達のレベルアップが宇宙にまで届いた瞬間でした。
一人では難しい事もお友達と一緒なら何でもできる。これからもいろいろなことに挑戦する強い心の子どもになーれ。〝ワンチーム〟

睦美幼稚園 井上弘子
虫好きの子ども達が目をキラキラさせる夏。蝉の鳴き声に気づいて、脱け殻や蝉を探す子、草むらでバッタを追いかける子が大活躍する園庭です。
普段は無口で集団になじめない子が地中の蝉の幼虫を偶然見つけ、桜の木を登る様子をじーと観察していました。
『K君 凄い!蝉の子どもを見つけたんだ!』『僕 凄いだろう!』『凄い!凄い!』の会話の何日後、袋いっぱいの蝉殻を見せに来ました。 蝉の本みたよ! クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ つくつくぼう
し等 たくさん教えてくれました。
『K君はセミ博士だね!』 『セミ博士って?』『蝉の事をたくさん知っている偉い人』 『へ~ 僕 セミ博士なんだ』K君は登園すると 蝉の穴を探す日々でした。 僕はセミ博士だ! 早く幼稚園に行きたい!!
毎日 お家で言っているそうです。羽化した蝉の様に消極的なK君が饒舌で活発な子になりました。運動が苦手なK君 運動会では、どんな活躍をしてくれるのでしょうか? がんばれ!セミ博士

吉祥学園 寺西幼稚園 寺西正毅
「色で惑わす西瓜でさえも、中に苦労の種 がある」人は何の苦労もなく生きている様 でもその人の立場になれば、色々な苦労が あって今日に至っているという詠です。
その他、こんな一言もあります。
いがみあうと地獄・おがみあうと極楽
一字違いで大違い。言葉の使い方一つで随 分違って参ります。言霊の力によって人間 は、どうにでも変わる事ができると思いま す。言葉獲得の大切な時期、幼稚園時代の 言葉かけはその子の人生にも関わってきま す。どうかこの大切な時期に美しい言葉、 豊かな言葉で子ども達を育てようではあり ませんか。一人一人が尊い子ども達です、 もっともっと愛でて育てていこうではあり ませんか。「三つ子の魂 百まで」の古き ことばは科学的にも立証されています。 3歳までに作られた尊い土台を、さらに、開花させて参りましょう。

安井幼稚園 藤田寿男
恒例のお泊まり保育の朝、二日分の荷物を背負って、お母さんと一緒に登園してくる子どもたち。表情は複雑。園長先生から心構えを聞き、全員後ろを向いてお母さんと対峙する。お母さんたちも表情は複雑。声を揃えて「行ってきま~す!」。このあたりから、みんな覚悟を決めたように、自信ありげな顔つきに変わってくる。笑顔も戻ってきた。お母さんたちも安心した様子。そしていよいよバスに乗って出発。もう子どもたちの心はこれから始まる楽しみなプログラムに向かっている。
七~八名の少グループに一人の先生がついて、グループの中で役割を決め、数週間前から活動を共にし、とうとう迎えたお泊まり保育は年長児にとって、幼稚園生活三年間の一番思い出に残る大切な二日間。何といってもクライマックスはキャンプファイア、どの子の瞳に も炎が輝いている。そして“おやすみ”前のひととき、担任がお母さんから預かっていたメッセージを一人ひとり読み上げる。子どもたちの瞳にどんな励ましの言葉として輝いていたのだろう。その瞬間に立ち会える幸せが今年もやってきた。

聖三一幼稚園幼稚園型認定こども園 松崎美幸
園庭には樹齢100年の京都市指定の銀杏の木があります。日々緑も色濃く、雌の木には小さなギンナンが可愛く揺れています。子ども達は、冬には枯れたように沈黙していた銀杏が芽吹き、成長していく姿を、デッキから観察し目を輝かせて「美味しそうだよ~」「サクランボができたから、ちょっと来て来て~」と呼びにきます。
ある日のこと、3歳児さんが、路地裏散歩から帰って来た乳児組の子どもの靴を脱がしてあげて、靴下も脱がしてあげて・・・と一生懸命お世話をしてあげています。やっと自分の靴下が履けるようになったばかりなのに・・・な・・・と思わず笑みがこぼれます。入園してから毎日、お兄さんお姉さんがしてくれたお世話が、とても嬉しかったのでしょう。
自然も子ども一人ひとりも・・・育ち合っていく小さな小さな輝きを大切に、神様に感謝し成長していきたいと願います。

京都産業大学すみれ幼稚園 松尾 光敏
園庭には毎年たくさんの花がさきます。
「園庭にお花がさいたら教えてくれること」を、一学期のはじめに子どもたちへ話をします。年長さんには「お花の名前を教えてくれる」ことも話します。
五月上旬頃から、子ども達はお花がさいたことを、教えてくれます。子ども達は,図書室の本で調べたり、時には、お迎えのお母さんと花壇まで行って見ています。
そんな中、造園屋さんが花壇のお花の入れかえに来られました。職人さんには「子ども達がお花の名前を聞いても、自分で調べるように言って下さい」と伝えました。
ところが、夕刻、職人さんが「すみません。子どもさんに花の名前を教えてしまいました」とお詫びに来られ、よく聞くと、子ども達のあまりの可愛さに絆ほだされ教えてしまいましたとのことでした。「子ども可愛さ」では致し方ないこととすぐに合点がいき、子ども達にお話をして下さったお礼を言い
ました。大人の心までも揺り動かす「子ども達のキラキラした輝く目」には秘められた魅力があることを実感した瞬間でした。

龍谷幼稚園 南 俊生
年少組のA君は今でもまだよく泣く子です。
「ブロックを貸してくれへん」と言って泣き、「○○ちゃん遊ぼうと言ったのに、返事してくれへん」と泣きます。
以前は周りの子も「先生!A君が泣いてはる!」と言いに来てくれたり、年上の子らは「何で泣いているの?」と心配してくれましたが、最近は泣き声の方を見て大事ではないなと思うと、特に心配することも無くなってきました。
そんなAくんも、もうすぐ年中組になります。
体験入園の日があり、未就園児がやって来ました。
案の定、お母さんから離れるのが悲しくて大泣きする子が沢山いました。
在園児は手を繋いでくれたり、先生を呼んでくれたり優しくしてくれます。
そして、あのA君の横にも未就園児が来て、Aくんが使おうとしていたブロックをさっと取りました。
どうするのかなと見ていると、「もう使わへんから、貸してあげる」と言って、一緒に遊び始めました。
そして、その目は「僕はお兄さんになるから、これぐらいでは泣かへん」と言う自信の光が見えました。

南殿幼稚園 粟津 篤
今年は寒さが格別でした。しかし、例年通り園庭の白梅が一月中旬頃より咲きはじめ、間もなく満開を迎えようとしています。
そして、三月、桜の季節を迎えました。いよいよ小学校入学を控えた年長組は心の中では期待と不安でいっぱいでしょう。その子ども達を見て多くの先生方は寂しさを感じているでしょう。
日本の幼児教育の先覚者である倉橋惣三先生は、その著書の中で「先生達は、毎日子ども達に本当に出会っていたのだ。だから、先生達の目から涙がこぼれ、さびしいのだ。」と。
近年、温暖化の現象で季節の一部が一歩早く進んでいるようです。我々日本人にとって桜は特別な思いがあります。
四季がはっきりしている日本では、桜は新しい旅立ちのしるし。卒園、進級と、真の出会いに感謝し子ども達の成長を願わずにはいられない三月です。