輝く瞬間

【輝く瞬間】 2015年 5月

天授ケ岡幼稚園 福田 義明

  「オハヨ」、バスの先生に手を繋がれ登園、F子が「シェンシェー」と抱きついてくる。
4月入園当初は「ママー」と泣くことしかしなかった。今は自分から挨拶して、存分に遊びを楽しむ。自分の我が儘を通すと叱られているF子。叱られることに慣れてしまった感じ、「ゴメンテシャイ」と頭を下げることも覚える。

 「カシテ」の言葉の意味を理解せず使い、友だちの使っている玩具を強引に取り上げてトラブルになる。「アリヤト」と貸してもらえた時に言う。「ジュンバン」と待つこともある。

友だちと一緒に生活することで、いろんなことを身体で覚え、言葉にしようとするF子、一人で絵本を見ていることもあります。誰もいない部屋で先生のマネをしている、思わず「くすり」。毎日の園での生活が成長の場、自分を出せる場、喜びを感じ安心して過ごしている。全面的に信頼し、全身で慕ってくれる。

 なかなか言う機会がないけれど、〝有り難う〞を伝えたい。「シェンシェー」、この言葉が聞きたくてまだまだ頑張ります。