輝く瞬間

【輝く瞬間】 2015年 7月

衣笠幼稚園 杉本 五十洋

どの子の顔も紅潮している。照れかくしなのだろうか目を合わさないようにしているが︑凛とした気高さのような雰囲気がある。

今朝までのあの子とは思えないギャップを感じるのはなんだろう︒今︑そんな子にどのような言葉をかけて私の思いを伝えればよいのか戸惑いながら結局は「頑張ったね!」とありきたりの言葉しかかけてやれなかった。それは、先ほどの我々でさえ不可能な素晴らし完璧なマーティング演奏をやり遂げた子ども達の中に間違いなく我が子も真剣な表情で入っていたことへの驚きと感動を全く伝えられない言葉であった。年長組の卒園間際の音楽祭での鼓隊演奏を観た保護者の感想である。このような体験を子ども達が、保護者ができるのは、自らの意思で集中した子どもの集団がやり遂げた時にだけなのです。このような子ども自身のヤル気をもって達成した瞬間が輝いている!