輝く瞬間

【輝く瞬間】 2021年 3月

京都聖母学院幼稚園 園長 田中圭祐

 以前は生活発表会の練習が進むと、お腹が痛くなったり、登園しにくかったりする子の姿がありました。因果関係は不明ですが、コロナ禍の今を行事の見直しができる良い機会とし、もっと子どもが主体的に参加できる生活発表会にしようと職員で話し合いました。

 年長児はクラスを解体して、舞台に出る「キャスト」と裏で支える「バックアップ」に分かれて、子どもたちが考え、話し合い、作り上げる過程を存分に楽しみました。

 「絵本では夕方みたいにオレンジだけど、夜になったら青にしたいねん。」「船が自分より大きくて持つのも大変で手が疲れちゃうけど楽しいよ。」「この場面はこの色って決めても、やってみておかしかったらまた考えるのが難しい。」「舞台裏の幕に隠れるのが難しい。普通のかくれんぼは上手なんだけどね。」

 このように表に出ないバックアップの子どもたちが、自分らの作品として取り組む姿や表情を保護者に届けられるよう試行錯誤の毎日です。