【輝く瞬間】 2024年 9月
京都幼稚園 主事 松田 幸恵
五月に幼稚園の畑に植えたさつまいも。植えてすぐは「枯れちゃった?」と心配そうな子どもたち。でも、しばらくすると、「新しい葉っぱが出てきた!」「やっぱり大丈夫やったなあ。」と年長組の子。そして、「茎はまっすぐじゃなくて、斜めになってる!」と発見。「でも、さつまいもないよ。」と年少組の子は不思議そうな顔をしています。「まだだよ。土の中にできるよ。」と優しく教えてあげる年長児。
おいも掘りの経験がない年少児にとっては、さつまいもをイメージすることは難しいことです。でも、十月になれば、土を触り、自分で掘って確かめることで、「さつまいも」を感じるのでしょう。今は見えなくても、土の中にある命を感じる体験は子どもたちにとってかけがえのないものです。ただ、今年のさつまいもの成長は、猛暑のせいかちょっと赤信号。でも、育てるのは難しいということも含めて、大切な経験であり、豊かな学びであると感じています。