【報告1】 6月28日 郡山幼稚園協会(みらい幼稚園)
- 郡山市は人口34万人。市内に私立幼稚園は33カ園、公立幼稚園が5ヶ園存在。
公立幼稚園の運営に関して、郡山市は毎年3億円の財政負担を継続するのが困難な状況となる。 - 郡山市私立幼稚園協会と郡山市が協議した結果、郡山市私立幼稚園協会が新たな「学校法人郡山私幼協学園」を設立し、
「みらい幼稚園」を設置することとなった。 - 「みらい幼稚園」設立にあたっては既存の私立幼稚園の通園地域に比較的影響の少ない地域である「喜久田幼稚園」が5つの公立幼稚園から選ばれた。
- 「みらい幼稚園」は郡山市私立幼稚園協会の「幼児教育研究実践園」としての指定を受け、
幼稚園協会、郡山市、専門機関、大学などと連携を図りながら、幼児教育の進展に寄与する役割を果たすべく誕生した。 - その間、非常に多くの市民から公立幼稚園存続の署名が寄せられ、行政当局ではなく、郡山私幼協会の役員が住民説明に奔走する。
- 郡山私幼33カ園は、園児一人当たり1、000円×在園児総数6、000人の合計600万円を毎年積み立てて、5年間で3、000万円という目標額を達成した。
- その3、000万円は学校法人開設のための基金として、33ヶ園から学法に寄付された。
- 園地・園舎ともに郡山市から無償で借用できることとなる。
- 平成17年3月31日に郡山市は5つの公立幼稚園を廃園。
- 平成17年4月1日 学校法人郡山私幼協学園みらい幼稚園が開園 定員140名 5クラス
この数はもともとの公立幼稚園「喜久田幼稚園」とほぼ同規模。
<成果>
- 市内全私立幼稚園が資金を拠出したことで、協会としての結束が図れた。
- 研究指定園ということで、特別支援等の高い専門性を持った教員が配置出来る。
- 教職員の資質向上を図るための研究の実践が図れる。
<課題>
- 公立幼稚園の運営のための3億円が市の財政から削減されたにも かかわらず、私立幼稚園に対しての補助額はほとんど増額されなかった。
行政と私幼協会の関係は従来から良好ではあったが、こと財政面の話となると、郡山市が赤字運営のため新たな道を切り開くことは容易ではなかった。 - 結果的に5つある公立幼稚園が全廃されたことで、郡山市は担当者も代わり、当時の経緯も知らない状況。
もはや幼稚園は私立任せの状況となり、行政でも責任を負うという姿勢が無くなってしまっている。
結論的には公立を全廃するのではなく、1つだけ残しておく方が良かったと感じている。
子どもたちに手品のプレゼント
29日富岡幼稚園でお話を伺ったあと、在園の子ども達に手品のプレゼントをしました。
何が始まるのか息をのんで見守る子ども達でしたが、不思議な手品が始まると、目が真ん丸・・・「あれぇー??」といった様子で大喜び!
手品で出てきたハーモニカの演奏に合わせてみんなで歌も歌いました。
子どもたちにとっては、いきなりの京都のおじさん、おばさんに囲まれて緊張気味でしたが、最後はみんなでバスに手を振ってお見送りに出てくれました!