1月25日、15時半から17 時半まで、ホテル日航プリンセス京都において、大学関係者20 名、京都市私立幼稚園協会、京都府私立幼稚園連盟関係者20 名、オブザーバー6 名の出席を得て開催。京都市私立幼稚園協会米川和子副会長と京都市こども若者はぐくみ局幼保総合支援室 逢坂剛史私立幼稚園振興課長からの挨拶で懇談会が始まった。
司会者より以下の項目について進行。
①養成校へのアンケート、9 月実施の「就職相談会」参加園へのアンケート、令和5年度新規採用教員へのアンケート、それぞれの集計結果報告。
②全体会 – 問題提起-「なぜ不適切保育が生まれるのか」;教育と保育のあり方をめぐって幼保連携型認定こども園ふたば幼稚園 水野哲雄園長より、教員養成の視点と幼稚園の現場の視点から不適切保育の要因について、5 領域に対する考え方の問題提起、さらにこども主体の視点にこども個々の発達に見合う教育保育の視点への問題提起がされた。
③グループ討議。テーマ1 「実習書類デジタル化への課題について」; 保育教育案と記録報告、テーマ2「就職フェアの在り方について」; こどもと関わるとは、を切り口にグループ討議が行われた。グループによって内容の広がりやそれぞれの立場からのさまざまな考えや思いなどが討議された。最後に各グループからの発表報告があり、熱心な盛り上がりと多様な見方の広がりのもと色々な視点と意見が報告された。
12月14日(木)15 時から17 時まで、こどもみらい館4階第1・第2研修室において開催。
Aグループは42 ヵ園・46 名の参加であった。第6 回は「構造化とソフト面での環境づくり」と題し、「ユニバーサルデザイン(UD)を活用した保育」を中心にお話していただいた。UD とは、性別や年齢にかかわらず、障害があってもなくても「誰もが使いやすい」ということを目指していることであり、講義では「場の構造化」「刺激への配慮」「ルールの確立」「生活の見通し」「指示の出し方」「集中・注目のさせ方」の6 つのポイントを具体的な例をあげて説明していただいた。
Bグループは9 ヵ園・9 名の参加。回を重ねるごとにグループワークでは適切な提案、質問により子どもの困りを共有し、各々が原因や対応をふり返る機会を得ている。子どもの困りと先生の困りに対して細かく分析し、子どもの姿を見つめ直し、課題を探り、最適な支援へとつなげる話し合いを学んでいる。
今回は、限られた時間内で4人が発表し、事例から各々についての考察を深めることができた。事例ごとに顧問の朝野浩先生からご指導いただき、日常の保育をふり返ることもできた。自園での話し合いの進め方についても、ワークを通して多く得ることができた。
12月8日(金)15時から17時15 分まで、ホテルモントレ京都2F ケンジントンにおいて開催。
内容1 の「京都市からの情報提供」では、新制度について、基本的な類型をはじめとする、制度説明などがあった。
内容2の「新制度移行園の現状と課題」では、実際に移行された3園の先生をパネラーにお迎えして、新制度園へ移行した経緯や、メリット、デメリットについて、お聞きしたのち、事前に受けていた質問について、回答していただいた。
今回100 名もの参加者があり、皆さんの関心の高さの現れである。この研修会が、地域や現状に合った多様なあり方を模索する材料になればと願いつつ、閉会した。
12月6日(水)第6 回特別支援教育研究会Cグループが行われた。前回定めた「イメージしにくいのかも?」をテーマに、様々な場面で想定される事例を考え合った。また朝野浩先生の助言を受け、失敗を生かすためのヒントなども加えることや、ハンドブックを読んだ先生方が適切な対応に向かっていく励ましとなる「温かさ」を加えたいという思いも確かめ合う会となった。
11月22日(水)15時15分から16時45分まで、ホテルグランヴィア京都5 階古今の間に於いて、ご来賓も含め400 名余りの参加を得、国立大学法人 東京海洋大学名誉博士・客員教授のさかなクンを講師に迎え、『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生~』の講題の下、開催。トラックと絵を描くことが大好きな男の子が、小学2 年生の頃に友達が描いた「タコ」と出会ってお魚好きに。そんなお魚好きの男の子が沢山の人に出会い、見守られ、「さかなクン」になった経緯の講演。満場の「さかなクン」コールに応えテレビでお馴染みのハコフグ帽子に白衣姿で登場し、豊富な知識と経験を交え、絵を描きながら右へ左へ所狭しと移動しながら講演するさかなクン。夢中になることがあると、毎日がワクワクし「もっと知りたい」と探求心が生まれることや、調べれば調べるほど感動と夢と自分の世界が広がっていくことを、お馴染みの語り口で溢れ出すように話してくださったさかなクン。後半のクイズや質問コーナーでは、正解者や当選者にはさかなクンからお手製のイラストがプレゼントされ、会場は一段と盛り上がった。参加者一同がさかなクンの世界に引き込まれた、あっという間の1時間30分だった。
11月16日(木)15時から17時まで、こどもみらい館4 階第2研究室に於いて、9 ヵ園10 名の参加を得て、大倉得史先生のご助言の下行われた。テーマ「子どもにとっての安心・安全」について3 名の先生の発表を聞き、参加者で質問・意見交換を行い大倉先生に総評をいただいた。それぞれの子どもは自分なりのペースで、保育者や他の友達と関係を作ろうとしている。家庭での交わりに近い一対一での温かい関わりの中で、子どもが十分に満たされたとき、より多くの人との関わりに向かっていくエネルギーが出てくる。子ども一人ひとりを気に掛け、保育者や友達に向けた子どもの心の声を聞き取り、応えていくことで、徐々に一人ひとりの子どもとの関係が深まり、それがクラスの友だちへの輪にも繋がっていく。と、大倉先生より助言をいただいた。幼稚園が子どもたちにとって「ここにいても大丈夫だ」「ここは楽しい」と思える安心・安全な場所となるよう、子ども一人ひとりに丁寧に寄り添いながら関わっていくことを皆で再確認した。
11月15日(水)15 時から17 時まで、5 ヵ園5 名の参加を得て行われました。次回に引き続きメンバーが今困っている事例を考え合うと共に、先生方が同じように困られてハンドブックを開かれた時、どのような情報があれば、子ども理解に繋がり適切な手立てに導かれるかを考え合いました。その中で、先生の困りから入るのではなく、「その子はどうして」から入る新しいハンドブックのイメージを共有することができました。
11月11日(土)10時から12時まで、子どもたちが大好きで今年開園120 周年を迎えられた京都市動物園において、坂本英房園長を講師にお迎えし「動物の子育てから学ぶ」をテーマに土曜(旧父親)セミナーを開催しました。今年度より、お父様だけでなくお母様も対象とし参加者は13 ヵ園19 名の他、市P 連役員等。前半は動物の特性等を中心にご講演をお聞きし、後半は坂本園長のガイドによる園内ツアーへ。父親が子育てに参加しない動物がたくさんいる中、ゴリラは、人間と同じように家族を大切にし、人間と非常に近い関係性を築いていることが印象的でした。ゴリラも悩みながら親として成長しているそうで、私たち人間と重なる部分が多く参加者の皆さんも深く聞き入っておられました。また、動物たちは園長先生の姿が見えたせいか、寄って来たりポーズを取ってくれたりとサービス満点。実際に動物を見学し、園長先生からお話をお聞きすることで、違った視点で動物園を楽しむことができました。生命の大切さ、家族の絆・協力の大切さ
を感じると同時に普段、得ることのできない情報をレクチャーしていただき、次回、ご家族一緒にご来園される時が楽しみとなる有意義な時間を持つことができました。
11月9日(木) 15時~ 17時
こどもみらい館 4 階 第1・第2 研修室
A グループ 47 ヵ園 51 名参加
講師は、中東朋子先生(京都教育大学客員教授)
第5回は「実態把握と手だての発見」と題し、大きく3 つのテーマ「ほめ上手になるために」「受講者からのアンケートについて」
「絵画を通して発達の道筋を振り返る」に分けて中東先生にお話をいただきました。絵画については大人の視点から「上手」「下手」と評価するのではなく、その時その時の背景にある子どもの発達を支えることが大切であることを学びました。
B グループ 11 ヵ園 11 名参加
前回までのグループワークを振り返り、顧問の朝野浩先生から子どもの困りやこだわりについてより深く講義をしていただきました。一人ひとり異なった社会環境のもとで生活している個々の子どもの困りを見つけ、つきあい、軽減できるよう今後も学びを深めていきます。グループワークでは、朝野先生からの助言を得ながら、話し合いの中で適切な提案や対する質問、その応答により具体的な子どもの姿を鮮明にし、共有する過程を学びました。加えて、語彙数や数の認識について子どもの力を把握でき、伸ばせる遊びやゲーム等も示していただき、実践のヒントとなりました。
7月12日(水)15時から17時、5ヵ園5名の参加を得て、朝野浩先生の助言の下、第2 回特別支援教育研究会C グループが行われました。最初に今、B グループで取扱われているケースや今の保育現場での先生方の困りの状況について共有し、その先生方の困りを子どもの
困りへの気付きへとどう繋げていくか知恵を出し合いました。またその中で簡単なワークシートから参照するハンドブックの項目へと導かれ、その先に更なる課題へと活用してもらうようなイメージが生み出されました。