活動報告

●第3回 指導者研究会A [教育研究部]

 2月9日(金)15時から17時まで、こどもみらい館4階第2研究室に於いて、9ヵ園10名の参加を得て、大倉得史先生のご助言のもと開催。

エピソード検討会の最終回テーマは、「子どもの生きる世界に想像を膨らませる」。思い通りにいかないと感情を露わにして泣いたり、興味がない活動に対しては気が乗らない姿を見せる子どもの関わりについてのエピソードでは、先ずは子どもの安心感・安全感を保障し、その上で、刺激(思い通りにならないこと・選択肢など)を適度に経験させることで、友達への興味や新しいことへの意欲がその子の内側から出てくることや、子どもの姿は外形的判断でなく、表情で見ていくことを助言いただいた。言葉によるコミュニケーションや絵画活動に少し困り感のある子が、実体験を通して生き生きと絵画で表現したり、友達との会話が生まれ友達との関わりが見られるようになったエピソードでは、実体験の重要性や子どもがワクワクできる保育を考えることを助言いただいた。
3回のエピソード検討会を通し、子どもの言動には必ず意味があり、その時々の子どもの思いを受け止める保育者が、多様的で柔軟な洞察や保育観を持つことの大切さを皆で共有した。又、子どもを取り巻く環境(人的・物的)が、子どもの心の育ちに大きく関わっていくことも皆で再確認した上で、改めて私たち保育者の責任の重大さを痛感した。大倉得史先生、参加された先生方、一年間有難うございました。