絵本の紹介

「はるのにわで」文:澤口 たまみ 絵:米林 宏昌 福音館書店

 お日様の光が差し込んだ春の庭を覗いてみると…アマガエルやマルハナバチ、コモリグモとアメンボ、モンシロチョウにカナヘビ、カマキリやカタツムリなど、様々な生き物と出会えます。鮮やかな色彩で絵本いっぱいに描かれた春の庭は、目からもワクワクした気持ちにさせてくれます。様々な生き物に興味をもつ、きっかけにもなる、これからの季節にぴったりの一冊です。他にもどんな生き物がいるのか、皆さんも探してみませんか?

南殿幼稚園 江守 紗矢佳

「のいちごつみ」作・絵:さとう わきこ 福音館書店

 美味しいジャムを作ろうと、ばばばあちゃんは野いちご摘みに出掛けましたが、「ちょっと一粒」とつまみだしたら止まりません。

 ハプニングもありましたが、失敗しても次どうしたら良いのか前向きに考えられるそんな姿がとても素敵です。

 ばばばあちゃんのポジティブな考え方やつい口ずさんでしまいそうな数え歌。

 これから新年度を迎え、少し不安を感じている子どもたちにも元気を与え、新しい季節に期待を持てるような絵本となっています。是非読んでみて下さい。

    

山科幼稚園 野田 優佳

「かえるをのんだととさん」再話:日野十成 絵:斉藤隆夫 福音館書店

  お腹が痛くなったととさんは、お寺の和尚さんの所へ相談しにいき、お腹に居る虫を食べてくれるカエルを飲み込むよう言われたのでしてみますが…今度はその飲み込んだカエルが原因で和尚さんの所へ駆け込みます。その後もヘビやキジや猟師や鬼などを次々に飲み込んでいくお話です。さて、一体ととさんは元気になるのでしょうか…。

 昔ながらの言葉使いが面白く、声色を変えたり感情を入れて読みたくなるような絵本です。

          

高倉幼稚園 近藤 真遊

「ゆかしたのワニ」文:ねじめ正一 絵:コマツ シンヤ 福音館書店

  床下に住んでいるワニに、歯磨きをしていく主人公の男の子。慣れた手付きで、一本一本丁寧に磨いていきます。食べられてしまわないの? とドキドキしますが、つっかえ棒や布団ばさみなど、食べられないための対策もばっちり。そして最後の脱出方法も、なるほど! と
思わせてくれます。ワニの歯磨きのための部屋が家にあったり、7つの歯磨きグッズも見どころです。

          

聖光幼稚園 進藤 沙織

「びっくり まつぼっくり」文:多田多恵子 絵:堀川理万子 福音館書店

 歩いている足が止まり、ふと手にとると自然とうれしい気持ちになるまつぼっくり。そんなまつぼっくりには、ふしぎがいっぱいな
のです!

 上から見ても下から見てもふしぎがいっぱい。素敵なお花のようにも見えます。くるくるまわるダンスもします。「ひとつ ふたつ みっつ よっつ…」数をかぞえながら並べることも楽しくなります。

 雨の日にまつぼっくりを見たら、あれれ?…形がすっかり変わっています。開いたり閉じたり、大変身するまつぼっくり。ふしぎがいっぱいです!

 おまけにはびっくりてじな!まつぼっくりを拾ったら、ぜひ挑戦したくなる素敵な絵本です。
          

聖三一幼稚園幼稚園型認定こども園 小和田 朋代

「おふろのなかのジャングルたんけん」作・絵 まつおか たつひで 童心社

 だいちゃんは、おかあさんに「先にお風呂に入っていてね」と言われ大喜び。その理由はお風呂でひとりで遊べるから。シュノーケルとワニのおもちゃとボートを持ってお風呂に行きました。ところが大変。おもちゃのワニが襲ってきました。さてだいちゃんはどうなるでしょう。

 お風呂の中の大冒険。この本を読んだ子どもたちはお風呂に入ることが楽しみになるはず。そしてきっとジャングルにも行ってみたくなるような楽しい絵本です。

      
            

京都聖母学院幼稚園 中村 雅子 

「さかなくん」作・絵 しおたに まみこ 偕成社

  水の中で暮らしているさかなくん。学校へ通うにはゴムのズボンをはいて、水が入ったヘルメットを被り、ひれにクリームを塗ったりと大変です。それでも、学校は好きです。
ただ1つ体育の授業を除いては。今日は1番嫌いなリレーの日。弱い足びれのせいで、走るのが苦手なさかなくんは転んで怪我をしてしまいました。家でむっすりしていると、同級生のトカゲさんとにんげんくんがやってきて…。世の中には色々な生き物がいて、得意不得意があるけれど、互いに認め合い、理解し、助け合いながら生きていくことの大切さを感じられる絵本です。        
            

北野幼稚園 奥村 郁恵

「まいごのモリーとわにのかばん」こまつ のぶひさ 文 はた こうしろう 絵  童心社

 お出掛け大好きな羊のモリ―がお父さんに貰ったワニの鞄をもって一人でお出掛けをする物語です。モリ―はだいたい一人でお出掛けすると迷子になってしまうようで今日も迷
子になってしまいました。そこからモリ―とワニの大冒険が始まります。実はワニは物が入る鞄のような、話すことも出来る生き物のような不思議な物でした。美味しいパン屋さんでパンを買って皆で分けて食べたり、迷子になったからこそ出来る経験が描かれています。モリ―は無事にお家に帰ることが出来るのでしょうか?多くは描かれていませんがモリ―とワニの相棒の様な素敵な関係性に心が惹かれる一冊です。

「モグラのモーとグーとラーコ」作・絵 みやにし たつや ポプラ社

お母さんからお留守番を頼まれたモグラのモーとグーとラーコ。
「怖いことがいっぱいだから絶対に外に出てはだめよ!」と言われていましたが、やっぱり寂しくなり、3匹はお母さんを探しに出かけます。トンネルを抜け、穴から外へ出てみ
るとそこは、、、次から次へと起こるハプニングにドキドキが止まらず、ぐっと引き込まれる作品です。また、「おまえうまそうだな」でおなじみの宮西達也さんの作品なので、子どもたちも、お話だけでなく絵にも親しめること間違いなしです!

自然幼稚園 池田佳菜子

「りぼんちょうだい」文:かんざわ としこ 絵:ましま せつこ出版社:こぐま社

プレゼントに結ばれたピンクのりぼん。女の子が「りぼんちょうだい」と、自分の髪とお人形に結ぶと、あひるやねこ、ねずみ達がやってきて「りぼんちょ
うだい」と女の子におねだり。首にまいたり、なわとびしたり、旗を作ってかけっこしたり、りぼんはどんどん短くなっていくけれど、みんなとっても楽しそう。りぼんをつけると渡す人ももらう人もうきうきしますね。自分で見つけた小さな幸せとみんなで分け合う嬉しさが感じられる素敵な絵本です。

       
            

いずみ幼稚園  山極 恵子