
ありの“ありこ”がおつかいに行きました。遊びながら歩いているとかまきりの“きりお”の足を引っ張ってしまい、きりおに食べられてしまいます。
きりおとお腹の中のありこが喧嘩をしていると、自分の悪口を言われていると勘違いしたむくどりの“むくすけ”がきりおを食べてしまいます。
同じように次々に大きなものに食べられてしまうのです…!
食物連鎖や弱肉強食を連想させながら、最後にはくすっと笑ってしまう可愛いお話です。
東山幼稚園 橋詰里菜
「ありこのおつかい」石井桃子 作/中川宗弥 絵 福音館書店 出版

しょうちゃんの家にある日突然やってきた、タコやん!
最初は相手にされないタコやんでしたが、ゲームをさせれば、見事に使いこなす、公園に行けば、サッカーのゴールキーパーとて、大活躍‼︎
次から次へと遊びをこなしていくタコやんの姿はなんとも痛快‼︎
ノタコラ ペタコラ ステテンテン…などのオノマトペも面白く、大人も子どもと一緒にワクワクできる、楽しくて痛快な絵本です。
衣笠幼稚園 草木早知子
「タコやん」富安陽子・文/南伸坊・絵/出版社 福音館書店

雪の降る寒い冬に、ふたつの“ かぶ”を見つけた子ウサギ。ひとつは食べて、もうひとつは、この寒さで食べ物がないでしょう、と心配してロバさんの所に届けに行きます。動物たちが、次から次へと優しさを届けにいく、心があたたかくなる素敵なお話。
人に親切にすると自分に返ってくる。小さな子どもたちにも分かりやすく「親切」の形が見えてくるお話しです。子どもたちにも、この優しさが届くといいなぁと思います。
さくら幼稚園 教諭 吉楽祐子
「しんせつなともだち」方ふあん 軼いー羣ちゃん・作 君島久子・訳 村山知義・画 福音館書店

バルバルさんの床屋に、ある日突然ライオンがやって来て、たてがみを切ってほしいとお願いしました。
バルバルさんは驚きましたが、かっこよく仕上げ、ライオンも大満足!すると次はワニが「髪の毛を生やしてほしい」、羊が「プードルみたいにしてほしい」と、なんだか変なリクエストばかり。一体なぜ動物ばかり来るのでしょうか…?
ユニークな画風で、読み進むうちに絵本の世界に引き込まれます。子どもも大人も楽しめる絵本です。
小野幼稚園 木本 海菜
「バルバルさん」乾 栄里子・文/西村 敏雄・絵/出版社 福音館書店

今日はジャックの初めての発表会。頑張ろう!と思っているのにどきどきモンスターがあらわれます。
何をしても追いかけてくるモンスター。どんどん大きく、黒くなって、ジャックは押しつぶされそうになりました。
子ども達も、担任も、発表会の時はこんな気持ちですよね。読んでいて、どきどきが伝わってきました。モンスターを小さくしたのは、もちろん、ジャックが大好きなあの人!
私も子ども達に伝えたい言葉でした。
アソカ幼稚園 末廣恭子
「ジャックのどきどきモンスター」サム・ズッパルディ 作 ・ 光村教育図書

「おいも おいも さつまいも~」リズミカルな言葉が並んで、読みながら歌っちゃう♪
「うんとこ どっこい よーいしょ」という掛け声でお芋堀り、土の中の虫たちもびっくり仰天な様子が描か
れています。こうして抜けた大きなお芋、小さなお芋は焼き芋に!
焼き芋が焼きあがるまでの時間をわくわくして一緒に待っているような、ページをめくると本当にほくほくいいにおいが感じられるような、お芋堀遠足前にぴったりの絵本です。
幼稚園型認定こども園 聖マリア幼稚園 藤田 真衣
「おいも!」石津ちひろ 文 村上康成 絵 小峰書店

ひとりぼっちのモグラは、毎晩美しい星をながめるのが好きでした。
ある晩「世界中の星が僕のものになりますように」と流れ星にお願いしたところ、目の前には空へと伸びるたくさんのはしごが!
モグラは大喜びで星を集めますが、森の動物たちは困ってしまい、、、。モグラが本当に手に入れたものはなんでしょうか。絵本の中の星が、本当にきらきらと光りかがやいて見えます。きれいな可愛い絵と、心温まるストーリーが素敵な作品です。
西京極幼稚園 後藤ゆき野
「モグラのねがいごと」ブリッタ・テッケントラップ 作 三原 泉 訳 BL 出版

なっちゃんのなつのある日のこと。
一人で河原にでかけたなっちゃんは、くずのつるぎ・ひまわり・あおさぎ・せいばんもろこし・・・
などなっちゃんが好きなたくさんの自然と出会い、触れ合います。
韻を踏む言葉がたくさん出てきて、リズムをつけながら読むと、さらに楽しくなる絵本です。なんだか懐かしい気分になるのは私だけでしょうか。
アヴェ・マリア幼稚園 宮田 百江
「なっちゃんのなつ」伊藤比呂美 文 片山 健 絵 出版:福音館書店

名前に出会い、由来を知って、自分も名前が欲しいと思います。
そんな猫が、名前探しの旅で気付いたことは…?
読み終わる頃には心がじんわり温かくなって、自分の名前も、人や物の名前も全てが愛おしく感じました。名前そのものだけでなく素敵な名前を付けた人の想いや愛情が心に響くストーリー。きっと皆さんも、読み終えたその時から、深い愛情をもってなまえを呼ぶこととなるでしょう。
洛陽幼稚園 川田 恭実
「なまえのないねこ」竹下文子・文 町田 尚子・絵 小峰書店

この絵本は15の詩からなる物語で、1 ページめくるごとに新しい世界を見る事ができます。例えば“シーソーに乗ったら”という詩ではシーソーに乗って宙を舞い、いつもは人間に見せない動物達の愉快な世界を覗く事が出来たり、地面に潜って地中で暮らす動物の生活を覗き見したりと私達の知らない世界を見せてくれる、そんなお話です。ページをめくる度に広がる新たな世界に胸を踊らせながら、ぜひ子ども達と一緒にお楽しみ下さい♪
竹の里幼稚園 倉田 佳奈
「木いちごつみ ~子どものための詩と絵の本~」きしだえりこ詩・やまわきゆりこ絵 福音館書店