巻頭言

第26回近畿地区私立幼稚園教員研修大会を終えて

近研京都大会
実行委員長 松 本 行 司 

 第26回近畿地区私立幼稚園教員研修大会京都大会が7月28日(木)・29日(金)の両日、2府4県より1454名の参加者を迎えホテルグランヴィア京都を中心に6年ぶりに京都で開催されました。
 今大会テーマは『明日の日本を担う私立幼稚園』~こどもがまんなかの社会をめざして~とし、こどもの声を社会に届ける責任ある私たちが近研京都大会に集いその実現への大きな一歩としたい思いでスタートしました。さらに東日本大震災から4カ月半、近研を通じて被災地の方々、特に幼児教育の現場の先生そしてこどもたち保護者の方々と一つにつながり合う場にしたいという思いを持ちながら・・・・。
 1日目の開会式では、多くの来賓の方々のご出席をいただき京都府知事山田啓二様代理文化環境部長中井敏宏様、京都市長門川大作様代理副市長細見吉郎様のご祝辞ののち永年勤続表彰が行われました。
 記念講演では京都 兆嵐山本店総料理長徳岡邦夫氏の「京都 兆の歩み」のお話を、大妻女子大学家政学部児童学科教授岡健先生による基調講演では持続可能な社会の実現に向け、乳幼児期の教育が果たすべき役割についてのお話を伺いました。
 夕食の懇親会は長刀鉾の祇園囃子で529名の皆様をお迎えし、開会の祝舞「猩々」に引き続き、全日本私立幼稚園幼児教育研究機構理事長田中雅道先生の開会ご挨拶、京都府知事山田啓二様、京都市長門川大作様のご祝辞、そして京都 兆のあぶり鱧、器もすばらしい料理で始まりました。アトラクションは4月より保育を終えて何回も集まり練習を重ねてきた「チーム京私幼」の46人の先生方の『京炎そでふれスペシャルバージョン』。躍動的な踊りに会場からは拍手喝采。“京風おもてなし”を合言葉に準備してきた懇親会。暑い、熱い京の夏の夜を楽しんでいただけたものと思います。
 二日目は7分科会に分かれ開催。ホテルにおいて2府4県よりの6分科会の発表。第7分科会は近研として初めての公開保育を7つの園にて実施しました。今後の幼稚園に対する第三者評価として公開保育を位置づけていくことを目的とした近研として初の公開保育はその第一歩になったと思います。
 今大会を通じて近畿2府4県の先生方とのつながりの場、良き学びの場、そして新たな発信の場となる大会になったと思います。
 最後に大会を支えていただいた実行委員の先生方、各園の先生方、チーム京私幼の先生方、公開保育実施園の先生方、そして事務局の方々に素晴らしい大会を終えることができたこと感謝いたします。来年は奈良県にて7月下旬に開かれます。