絵本の紹介

【絵本の紹介】『えをかく かく かく』 エリック・カール

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 絵筆を持った男の子が描くのは・・・、青いうま、黄色いうし、水玉模様のろば!!現実とは違う、色鮮やかな動物たちを描いています。

 実際の保育現場では、おひさまは赤、かえるは緑、バナナは黄色・・・と固まったイメージで子どもたちは色を選んでいることが多いのではないでしょうか?それは大人が持ったイメージが、いつのまにか子どもたちに伝わってしまっているからなのかもしれません。

 この絵本は、そういったイメージにとらわれることなく、一番ピッタリの色を一人ひとりが自由に探し、選び、表現することの楽しさを伝えてくれています。伸び伸びと自分のイメージを膨らませ、楽しむ子どもたちはきっと、今以上に生き生きとした表情を見せてくれることでしょう。

 高橋香佳(京都幼稚園)

『えをかく かく かく』エリック・カール