
バルバルさんの床屋に、ある日突然ライオンがやって来て、たてがみを切ってほしいとお願いしました。
バルバルさんは驚きましたが、かっこよく仕上げ、ライオンも大満足!すると次はワニが「髪の毛を生やしてほしい」、羊が「プードルみたいにしてほしい」と、なんだか変なリクエストばかり。一体なぜ動物ばかり来るのでしょうか…?
ユニークな画風で、読み進むうちに絵本の世界に引き込まれます。子どもも大人も楽しめる絵本です。
小野幼稚園 木本 海菜
「バルバルさん」乾 栄里子・文/西村 敏雄・絵/出版社 福音館書店

今日はジャックの初めての発表会。頑張ろう!と思っているのにどきどきモンスターがあらわれます。
何をしても追いかけてくるモンスター。どんどん大きく、黒くなって、ジャックは押しつぶされそうになりました。
子ども達も、担任も、発表会の時はこんな気持ちですよね。読んでいて、どきどきが伝わってきました。モンスターを小さくしたのは、もちろん、ジャックが大好きなあの人!
私も子ども達に伝えたい言葉でした。
アソカ幼稚園 末廣恭子
「ジャックのどきどきモンスター」サム・ズッパルディ 作 ・ 光村教育図書

「おいも おいも さつまいも~」リズミカルな言葉が並んで、読みながら歌っちゃう♪
「うんとこ どっこい よーいしょ」という掛け声でお芋堀り、土の中の虫たちもびっくり仰天な様子が描か
れています。こうして抜けた大きなお芋、小さなお芋は焼き芋に!
焼き芋が焼きあがるまでの時間をわくわくして一緒に待っているような、ページをめくると本当にほくほくいいにおいが感じられるような、お芋堀遠足前にぴったりの絵本です。
幼稚園型認定こども園 聖マリア幼稚園 藤田 真衣
「おいも!」石津ちひろ 文 村上康成 絵 小峰書店

ひとりぼっちのモグラは、毎晩美しい星をながめるのが好きでした。
ある晩「世界中の星が僕のものになりますように」と流れ星にお願いしたところ、目の前には空へと伸びるたくさんのはしごが!
モグラは大喜びで星を集めますが、森の動物たちは困ってしまい、、、。モグラが本当に手に入れたものはなんでしょうか。絵本の中の星が、本当にきらきらと光りかがやいて見えます。きれいな可愛い絵と、心温まるストーリーが素敵な作品です。
西京極幼稚園 後藤ゆき野
「モグラのねがいごと」ブリッタ・テッケントラップ 作 三原 泉 訳 BL 出版

なっちゃんのなつのある日のこと。
一人で河原にでかけたなっちゃんは、くずのつるぎ・ひまわり・あおさぎ・せいばんもろこし・・・
などなっちゃんが好きなたくさんの自然と出会い、触れ合います。
韻を踏む言葉がたくさん出てきて、リズムをつけながら読むと、さらに楽しくなる絵本です。なんだか懐かしい気分になるのは私だけでしょうか。
アヴェ・マリア幼稚園 宮田 百江
「なっちゃんのなつ」伊藤比呂美 文 片山 健 絵 出版:福音館書店

名前に出会い、由来を知って、自分も名前が欲しいと思います。
そんな猫が、名前探しの旅で気付いたことは…?
読み終わる頃には心がじんわり温かくなって、自分の名前も、人や物の名前も全てが愛おしく感じました。名前そのものだけでなく素敵な名前を付けた人の想いや愛情が心に響くストーリー。きっと皆さんも、読み終えたその時から、深い愛情をもってなまえを呼ぶこととなるでしょう。
洛陽幼稚園 川田 恭実
「なまえのないねこ」竹下文子・文 町田 尚子・絵 小峰書店

この絵本は15の詩からなる物語で、1 ページめくるごとに新しい世界を見る事ができます。例えば“シーソーに乗ったら”という詩ではシーソーに乗って宙を舞い、いつもは人間に見せない動物達の愉快な世界を覗く事が出来たり、地面に潜って地中で暮らす動物の生活を覗き見したりと私達の知らない世界を見せてくれる、そんなお話です。ページをめくる度に広がる新たな世界に胸を踊らせながら、ぜひ子ども達と一緒にお楽しみ下さい♪
竹の里幼稚園 倉田 佳奈
「木いちごつみ ~子どものための詩と絵の本~」きしだえりこ詩・やまわきゆりこ絵 福音館書店

恥ずかしがりやのこぶくん。アイスクリームを買いに行きますが、もじもじしていてなかなか注文できません。そこへ、他のお客さんがどんどん割り込んできてしまうので、もっともっと、どうしていいのか分からなくなってしまいます。でも、偶然見つけた誰かのために…
自分のためなら出来ないことも、誰かのために何かをしてあげたり、頑張ろうとすると勇気が出てくるって不思議なこと。こぶくんが頼もしくなるシーンが素敵な絵本です。
ひまわり幼稚園 福川紗永
「もじもじ こぶくん」 小野寺悦子・ぶん きくちちき・え 福音館書店

黒マントに黒帽子の三人組は、誰もが怖がる大泥棒。
宝集めに夢中の三人組はある日、孤児の女の子と出会い宝の代わりに女の子をさらっていくことに。
隠れ家にある宝の山を見た女の子に宝の使い道を聞かれた三人は素敵なことを思いつくのです。
一見少し不気味で怖い印象がありますが、最後には心がほっこりし、そしてなぜ「すてきな三にんぐみ」なのかが納得できるはずです!読んでいくうちに夢中になり引き込まれる作品です。
桂陽幼稚園 奥村 夏帆
「すてきな三にんぐみ」 トミー=アンゲラー 作 いまえ よしもと 訳 偕成社

外に出ると、震えるほど寒く、冬がそこまで来ています。そんな時、ちょろりんは、お店で暖かそうな、春色の
セーターを見つけます。お母さんは、「子どもがセーターなんて、要りません!」と大反対。諦められないちょろりんは、おじいちゃんのお手伝いを夜通しがんばり、セーター代をもらいました。喜び勇んでお店に行くと…「サイズが合わないから無理だよ」と売ってもらえず、大粒の涙がぽろぽろとこぼれます。ちょろりんは、セーターを手に入れることができるのでしょうか?
聖光幼稚園 菊地
「ちょろりんの すてきなセーター」 降矢 なな さく・え(ふりや なな)福音館書店