絵本の紹介

【絵本の紹介】「はじめてのおつかい」(筒井頼子・さく 林 明子・え [こどものとも]傑作集)

京都聖母学院幼稚園 中村 雅子

私が、この絵本と初めて出会ったのは、まだ学生の頃でしたが、自分の子どもが生まれたら絶対に読んであげたいと思う本の1冊でした。主人公のみいちゃんのドキドキする気持ちが伝わってきて、思わず「みいちゃん、がんばれ」と応援したくなります。裏表紙のみいちゃんが誇らしげに牛乳を飲んでいる姿を見ると心がほっこり暖かくなります。絵の中の細かい所にも楽しいしかけがあり、大人になっても何度もくり返して読みたくなる絵本です。

はじめてのおつかい | 福音館書店

  

【絵本の紹介】「どろんこ ハリー」(ジーン・ジオン=文  マーガレット・ブロイ・グレアム=絵  わたなべしげお=訳)

くるみ幼稚園  松原 綾香

 この本の主人公ハリーは、黒いぶちのある白い犬です。

 ハリーは遊ぶことが大好きで、お風呂は大っ嫌い!

 ある日、ハリーは思いっきり遊んでどろんこになり、とうとう、白いぶちのある黒い犬になってしまいます。その為、飼い主家族に自分がハリーであることを分かってもらえません。その時、ハリーが取った行動とは…?!

 ハリーは犬なのでセリフは一切ありませんが、愛くるしく豊かな表情から、ハリーの気持ちが読み手にしっかりと伝わってきます。

 可愛らしいハリーの姿をぜひご覧下さい。

どろんこハリー | 福音館書店

  

【絵本の紹介】「のろまなローラー」(小出 正吾 さく 山本 忠敬 え)

大原野幼稚園 山田 千文


 追い越して行く車たちに、叱られても馬鹿にされてもひたすら道を平らにするローラー。しかし最後には、通る車皆が「ありがとう」と言って追い越して行きます。

 さて、その間に何があったのでしょうか?

 小さいお子様から大人まで、それぞれに感情移入出来る絵本です。

 ローラーの役割を知る、もしくは人間模様と重ね合わせる。様々な捉え方があると思いますが、きっと読んだ後には自分自身の心のでこぼこが、少し平らになっていく様な、そんな気持ちにさせてくれる絵本です。

【絵本の紹介】 「わゴムはどのくらいのびるかしら?」

聖三一幼稚園 谷口 仁望

あるひ、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるかためしてみることにしました。

わゴムのはしをベッドの枠にひっかけて部屋の外へ出てみるぼうや。

次々とのりものに乗って出かけ、海を越えてよその国へ行き、最後は月までとんで行きます。どこまで続くのだろう? わゴムはちぎれないのかな? ページをめくるたびにドキドキハラハラ!! ぼうやと一緒に旅に出たわゴムの運命は!? みなさんも一緒に冒険に出たつもりで読んでみてください。

これを読んだ後、わゴムを手にとって、伸ばしてみたくなるはずです!

【絵本の紹介】「へんしんトンネル」(あきやま ただし=作・絵  出版社=金の星社)

とうりん幼稚園 宇佐美有香

 このトンネルをくぐると、なぜかいろんなものが“へんしん”しちゃうんです。その名も「へんしんトンネル」。かっぱが「かっぱかっぱ…」とつぶやきながらトンネルをくぐると、「ぱっかぱっか…」馬になって出てきます。とけいがトンネルをくぐると…けいとに。ページをめくるたび、次は何に“へんしん”するのかな?とワクワク! この本を読んだ後は“へんしん”する言葉をさがしたくなります。言葉のおもしろさ、楽しさを味わえる1冊です。

【絵本の紹介】「ぜったい食べないからね」(ローレン・チャイルド=作 木坂 涼=訳 フレーベル館)

ひまわり幼稚園 山口 真智子

「ごはんを食べさせておいてね」。妹の面倒を頼まれたお兄ちゃん。でも妹は好き嫌いがたくさん。今日も「絶対食べないもんね」。さて、お兄ちゃんは無事に食べさせることができるのでしょうか?

 二人のやり取りが何とも微笑ましく、苦手なことも発想の転換で楽しくなることに気付かせてくれる1冊です。普段つい口うるさく言ってしまいそうなことも、お互いに楽しめる『子育てのヒント』も隠されているのではないでしょうか。