絵本の紹介

『ゾウとともだちになったきっちゃん』入江 尚子:文 あべ 弘士:絵 福音館書店

 “動物って、今何を考えているんだろう?”と、想像した事はありませんか?
 この絵本では、動物園のゾウを観察し続けたきっちゃんが、少しずつゾウと心を通わせていきます。
 例え言葉は分からなくても表情や仕草で思いを感じ取ったり、相手を思いやる気持ちを持つ事で心の距離が近づいていく。
もしかして?とゾウの気持ちを考え寄り添おうとするきっちゃんの姿が、読む人の心を温めてくれます。
大人の心にも響く一冊です。是非、あとがきまで。

洛陽幼稚園 川田 恭実


『ゾウとともだちになったきっちゃん』入江 尚子:文 あべ 弘士:絵 福音館書店

『かなへび』竹中 践 文/石森 愛彦 絵

 かなへびの1年の過ごし方が描かれている絵本です。

 絵本の中でかなへびがバッタを見つけ、ぱくっ! と捕まえる時、バッタの驚いている表情に思わずクスッと笑ってしまいました。その後、今度はかなへびが猫に捕まえられそうになり、しっぽが切れてしまいます。

 切れたしっぽがくねくねと動いている様子に、子ども達はビックリするのではないでしょうか?この絵本を通して、かなへびや生き物に興味を持つ子が
増えてくれればと思います。

いずみ幼稚園 中川希代子


『かなへび』竹中 践 文/石森 愛彦 絵 

『あめだま』作:ペク・ヒナ  訳:長谷川義史

 ひとりであそぶんもわるくない。だれもなかまにいれてくれへんし。

 淋しさに知らん顔をし、周りに心を閉ざしていた少年ドンドン。
そんなドンドンが出会ったのは、模様が示した人や物の心の声が聞こえる不思議なあめだまでした。知らなかった相手の『思い』にドンドンの心もあめだまのように少しずつ溶けていき…最後に残った透明のあめだまが示す思いとは?読んでいる人の心もするすると溶けていくような透き通ったストーリーと、表情豊かな人形で作られたページがインパクトに残る1冊です。

衣笠幼稚園 坂井麻衣


『あめだま』作:ペク・ヒナ  訳:長谷川義史

『まどのむこうのくだものなあに?』 福音館書店  さく:荒井真紀

 「まどのむこうのくだものなあに?」で始まるこの絵本。この絵本はたったの一文しかありません。
小さな窓からちらりと見えるくだもの。「どんなくだものがでてくるかな」とワクワクしながら子どもたちの想像の世界が広がります。

なんとこの絵本、裏表紙側から見ることもできるんです!反対側から見るとくだものの実の部分が小さな窓から見えますよ。いろいろな見方ができるこの絵本、子どもたちと一緒に楽しめる一冊です。

小野幼稚園 中西彩香


『まどのむこうのくだものなあに?』福音館書店  さく:荒井真紀

「とん ことり」 筒井頼子 さく 林 明子 え

 かなえは、山のみえるまちに、引っ越してきました。

お父さんとお母さんと荷物の整理をしていると、玄関の方から、“とん ことり”と小さな音がしました。
玄関をみるとすみれの花束が届いていました。それから、毎日“とん ことり”と音がして、たんぽぽや手紙が届きました。ある日、また“とん ことり”と音がして、かなえが玄関にいくと女の子を見つけました。

 新しい友達との出会い、心が温まるお話です。

浄福寺幼稚園  丸居 安里菜


「とん ことり」 筒井頼子 さく 林 明子 え

「ありこのおつかい」石井桃子 作/中川宗弥 絵  福音館書店 出版

 ありの“ありこ”がおつかいに行きました。遊びながら歩いているとかまきりの“きりお”の足を引っ張ってしまい、きりおに食べられてしまいます。

きりおとお腹の中のありこが喧嘩をしていると、自分の悪口を言われていると勘違いしたむくどりの“むくすけ”がきりおを食べてしまいます。

同じように次々に大きなものに食べられてしまうのです…!

 食物連鎖や弱肉強食を連想させながら、最後にはくすっと笑ってしまう可愛いお話です。

東山幼稚園 橋詰里菜


「ありこのおつかい」石井桃子 作/中川宗弥 絵  福音館書店 出版

「タコやん」富安陽子・文/南伸坊・絵/出版社 福音館書店

 しょうちゃんの家にある日突然やってきた、タコやん!
最初は相手にされないタコやんでしたが、ゲームをさせれば、見事に使いこなす、公園に行けば、サッカーのゴールキーパーとて、大活躍‼︎

 次から次へと遊びをこなしていくタコやんの姿はなんとも痛快‼︎

 ノタコラ ペタコラ ステテンテン…などのオノマトペも面白く、大人も子どもと一緒にワクワクできる、楽しくて痛快な絵本です。

衣笠幼稚園 草木早知子


「タコやん」富安陽子・文/南伸坊・絵/出版社 福音館書店

「しんせつなともだち」方ふあん 軼いー羣ちゃん・作 君島久子・訳 村山知義・画 福音館書店

 雪の降る寒い冬に、ふたつの“ かぶ”を見つけた子ウサギ。ひとつは食べて、もうひとつは、この寒さで食べ物がないでしょう、と心配してロバさんの所に届けに行きます。動物たちが、次から次へと優しさを届けにいく、心があたたかくなる素敵なお話。
 人に親切にすると自分に返ってくる。小さな子どもたちにも分かりやすく「親切」の形が見えてくるお話しです。子どもたちにも、この優しさが届くといいなぁと思います。

さくら幼稚園 教諭 吉楽祐子


「しんせつなともだち」方ふあん 軼いー羣ちゃん・作 君島久子・訳 村山知義・画 福音館書店

「バルバルさん」乾 栄里子・文/西村 敏雄・絵/出版社 福音館書店

 バルバルさんの床屋に、ある日突然ライオンがやって来て、たてがみを切ってほしいとお願いしました。

 バルバルさんは驚きましたが、かっこよく仕上げ、ライオンも大満足!すると次はワニが「髪の毛を生やしてほしい」、羊が「プードルみたいにしてほしい」と、なんだか変なリクエストばかり。一体なぜ動物ばかり来るのでしょうか…?

 ユニークな画風で、読み進むうちに絵本の世界に引き込まれます。子どもも大人も楽しめる絵本です。

小野幼稚園 木本 海菜


「バルバルさん」乾 栄里子・文/西村 敏雄・絵/出版社 福音館書店

  


「ジャックのどきどきモンスター」サム・ズッパルディ 作 ・ 光村教育図書

 今日はジャックの初めての発表会。頑張ろう!と思っているのにどきどきモンスターがあらわれます。  
 
 何をしても追いかけてくるモンスター。どんどん大きく、黒くなって、ジャックは押しつぶされそうになりました。  
 
 子ども達も、担任も、発表会の時はこんな気持ちですよね。読んでいて、どきどきが伝わってきました。モンスターを小さくしたのは、もちろん、ジャックが大好きなあの人! 
  
 私も子ども達に伝えたい言葉でした。

アソカ幼稚園 末廣恭子


「ジャックのどきどきモンスター」サム・ズッパルディ 作 ・ 光村教育図書