『あめだま』作:ペク・ヒナ 訳:長谷川義史
ひとりであそぶんもわるくない。だれもなかまにいれてくれへんし。
淋しさに知らん顔をし、周りに心を閉ざしていた少年ドンドン。
そんなドンドンが出会ったのは、模様が示した人や物の心の声が聞こえる不思議なあめだまでした。知らなかった相手の『思い』にドンドンの心もあめだまのように少しずつ溶けていき…最後に残った透明のあめだまが示す思いとは?読んでいる人の心もするすると溶けていくような透き通ったストーリーと、表情豊かな人形で作られたページがインパクトに残る1冊です。
衣笠幼稚園 坂井麻衣