輝く瞬間

【輝く瞬間】 2014年5月

本願寺中央幼稚園 日野昭文

 新緑の季節、四月からの新入園児も、初めて体験する園生活にもようやく慣れて来ました。「ママと一緒がいい」「ママおいていかないで」。母親との別れを嫌がった子どもが「せんせい、お早うございます」言うやいなや、母親を置き去りにお部屋へまっしぐらに向かいます。取り残された母親は安心したような、すこし寂しいような複雑な表情をなさいます。「おかあさんに行ってきますは?」「ママ、お家で待っててね」。

 体育服に着替えて「園長先生、見てみて、ぼくひとりで着替えたの」「すごいね。今度お母さんに見せてあげようね」。咲き終えたチューリップを整理していると「だめですよ、お花は大切にしましょう。ママが言ってたもん」「来年もきれいなお花が咲くようにお世話をしているのだよ」「ふーん、わたしもしたい」。知らない間に、すこしづつ、母親離れができる季節になりました。