輝く瞬間

【輝く瞬間】 2015年 12月

下鴨幼稚園 岩田 正光

 

 ある秋の園庭ではいつもの様に子どもたちが元気に遊んでいます。鬼ごっこ、ジャングルジム、砂場でお山やトンネル作り、ままごと。。。。年少さんの女の子が園庭で見つけたどんぐりを私に見せようと持ってきます。実にはとても小さな芽が出始めています。私が「これどんぐりの芽」と話すと女の子は大喜び。すぐに小さなどんぐりを真ん中にお友だちの輪ができました。
 「どんぐりの木になるね」「いっぱいどんぐり取れる?」みんな目が輝いています。ある男の子が言います。「どんぐりを食べにサルが来るかも。」子どもたちの世界が広がります。「くまさんも来るかも」「リスもどんぐり大好き」「イノシシは来ないかなー」。。。。いつしか園庭がドングリ山に様変わりしています。ちょうどこの前、園児たちは遠足で八瀬の森に行ってどんぐりを拾ったり、山の動物のことを聞いたりしていた所でした。子どもたちのどこまでも膨らんでいく想像力に感動した一時です。