輝く瞬間

【輝く瞬間】 2016年 2月

寺西幼稚園 園長 寺西 正毅

 

 一月十九日(火)、この日はこの冬一番の寒さでありました。「先生、口あいてたら雪が入ってきたよ」、子ども達は、寒さなんか何のその、小さな口を大きくあけて走り回っていました。
「気を付けて いながらすべる 雪の道」
という句があります。
「人生は 山坂多い 旅の道」
色々な事が交差して、この人生航路をいくのでしょうね。
 人の一生の中で幼児教育ほど大切な時期はありません。最初のボタンを掛け違えると全部が狂ってしまいます。
 一日10秒ほどでもよいから抱っこをしてあげ、しっかりとスキンシップをとれば、子どもは自然と父、母のぬくもり、温かさ、有り難さを身をもって考えていくものです。
 どうか、小さいお子さんに心を込めて、抱っこ、おんぶ、添い寝をしてあげ、豊かな子育てを楽しんでいただきたいと思います。
「倒されし 竹は陽をえてのびあがり
倒せし雪は 消えうせにけり」
と申します。何事も忍耐が大切であり、雪でしなった竹も暖かい春の陽射しを浴びると、また元の竹になるように、私達も苦労多き人生をしっかり耐えて、美しい春を待とうではありませんか。