輝く瞬間

【輝く瞬間】 2021年 2月

自然幼稚園 園長 北村隆信

 今年も子ども達と草花の鮮やかさを感じ、虫たちの声を聴き、夏を楽しみたいと教職員が知恵を出し試行錯誤で迎えた夏期保育。今年は新型コロナ感染予防の為、多くの対策が必要となり、特にプール遊びでは密にならないように時間差・少人数・等、工夫を凝らした。

 足を水につけた瞬間「冷たいっ!」といいつつ、体が水になれるとすぐに「気持ちいい」と声を上げ、水を怖がっていた園児もいつの間にか友達と水のかけあいに興じる。泳ぎに自信がある子どもたちは泳ぎ競争をしたり、思い思いの水遊びに熱中していった。

 コロナ禍で外出やレジャーが極端に制限された中、友達と夏らしい日々を過ごした夏期保育にどれだけ子どもたちの心を開放しただろうか。

 太陽に照らされキラキラと光る水しぶきの中を笑顔ではしゃぐ園児たちを見ながら例年以上に子どもたちの成長と健康を願わずにはいられない。

 コロナ禍で活動が制限させられても、せめて幼稚園に来た時ぐらい身体いっぱい動かしおもいきり遊んでほしい。子どもたちの輝く笑顔こそが宝と思う令和2年猛暑の夏。