輝く瞬間

【輝く瞬間】 2021年 10月

桃山幼稚園園長 三木 賀子

  『新たな出会い』
 朝、門の前で年少の子どもが「これなあに?」と一、五㎝ほどの緑の実を持って登園してきました。すぐそこで拾ったとのこと。
「なんだろうね?」と園では不明。私にとっても初めての出会いでした。暫くすると門の周辺に沢山落ち、中からアーモンドのような種が飛び出し、落下の様子に変化がみられました。雨、風の後は繊維のある皮が道路にくっついて大変です。ようやく萱かやの実であることが判明。隣接する御香宮の大木からの季節の便りでした。樹は将棋盤になるほど強く、実は食用になり、油をとって使用することもあることが分かりました。聞いてきた子どもには遅ればせながら正解を伝え、高い樹を一
緒に見上げました。

 日々教えることに勤しむ私たちですが、実は知らない事がいっぱいです。新たな知識との出会いで心躍ることは、子ども達の姿や心を見る目を養う源となるのではと感じる出来事でした。