【輝く瞬間】 2024年 11月
自然幼稚園 園長 北村 隆信
「せんせー、いっぱいみつけた!」朝登園した直後に大きい組のお友達が職員室に駆け込んできました。その手には大きな栗の実やぺたんこ栗が握られています。酷暑の夏を過ぎ、蒸し暑いながらも朝夕に秋の気配が感じられる頃に、ぱっくりと口を開けたイガ栗が木から落ちてきて、この実が何であるかを知っているその子は、慣れた足さばきで栗を取り出し興奮気味に持って来てくれたのです。そうして集められた栗を湯がいてみると、食
べておいしい栗の実は半分くらいで、あとは実が硬く空洞があいて食べにくい物でした。売っているような栗ではないのは何故かを考え、みんなで出した結論は「暑くて木がしんどかったから」でした。
最近、右京区や西京区で熊の目撃情報を耳にします。山の木の実では足りず市街地に食べ物を探しに出てこざるを得ない熊さんの食糧事情を子どもと共に考えたり、収穫物への環境の影響を考えたりする良い機会になりました。