【新連載】生活と絵本を紐付けて…行事と絵本 4回シリーズ(1)
絵本でSDGs 推進協会代表 朝日 仁美
はじめまして
今回から4回こちらでコラムを書かせていただきます 絵本でSDGs 推進協会代表の朝日です。絵本専門士という肩書きと学校司書という立場から、絵本と日常生活が繋がっていくヒントをお示しできればと思っ
ていますのでお付き合いください。
行事と絵本
今回は「行事と絵本」について書こうと思います。12月の行事と言ったら、クリスマスですよね。毎年10月末からクリスマスをテーマにした新刊絵本の発売が始まります。我が家にも今まで購入してきたクリスマス絵本はあるのですが、ついつい新刊を読むと欲しくなってしまいます。本来のクリスマスという行事を知ることが出来る絵本もあれば、ちょっと変わったサンタさんが登場する愉快な絵本も出版されます。書店等に並ぶ時間が短いので、「これだ!」と思った作品はすぐ手にしないともう出会えない場合もしばしば…。ちなみに今年のイチオシは『うらがえしサンタ』(佼成出版社)です。どこかで見つけたらぜひ読んでみてほしいです。
このような行事をテーマにした絵本は気にしてみるとたくさんあるのです。物語性の高いもので、多様な感想を述べあうこともいいことです。またその行事についての由来や世界の国々での習わしなどが分かる絵本で知識を増やすのも素敵なことです。インターネットで調べたい事柄を瞬時に検索できる世の中です。しかし、子どもたちと一緒に「へ~! そういうことなんだぁ~‼️」と本から学ぶというのは、簡単なことではありません。時間と手間がかかる分だけ思い出が増えていき、知識も定着するのではないかと私は思っています。
クリスマスが終わった後は
クリスマスが終わった後はお正月です。どんな絵本を読んだらいいか探す時は、その行事から連想する単語を手掛かりに探してみるとよいでしょう。お正月から連想するものはおせち料理や鏡餅、干支(来年は辰年なので 龍やドラゴン)などが思いつきます。雪の絵本や温泉が登場する絵本も楽しいかと思います。おせち料理がテーマの絵本は使用する食材が分かるものや作り方を教えてくれるものも出版されています。いろいろあるので一緒に読む子どもの年齢や興味によって探してみるのもよいかと思います。私のおススメは『おせちのみんなあつまって!』(ひさかたチャイルド)と『おせちりょうり しゅうくんかぞくのしあわせレシピ』(光村教育図書)です。こちらも探して読んで
みてください。
日本には昔から伝わる年中行事があります。お雛祭りや端午の節句、七五三のお祝いと子どもに関する行事もあります。これからだと節分! 恵方巻が出て来る絵本もあります。ぜひこの文化を子どもと一緒に、子どもの時から楽しんで受け継いでいってほしいです。もちろんバレンタインデーやハロウィンという行事の絵本もあるので、毎月行事絵本を探してみるのも楽しそうですね。