絵本の紹介

【絵本の紹介】「おおきなクマくんとちいさなヤマネくん もりいちばんのおともだち」(作:ふくざわ ゆみこ)

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 小さなものが大好きな大きなクマと、大きなものが大好きな小さなヤマネが、苗を育てます。途中、ヤマネが、たくさん花をつけたクマの花畑に憧れるのですが、自分の花畑を最後まで育てるという、やり始めたことを最後まで責任を持って取り組む姿と、迷ったり心を痛めたりしている友達を、温かく見守る友情の大きな愛が伝わる一作です。
 秋の夜長に親子でゆっくり心を温めてみてほしい作品です。

 布施 郁子(京都産業大学すみれ幼稚園)

「おおきなクマくんとちいさなヤマネくん もりいちばんのおともだち」(作:ふくざわ ゆみこ)

  

【絵本の紹介】「ながいでしょ りっぱでしょ」(サトシン さく)

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 ゾウ、ヘビ、キリン、ダチョウ、うさぎ、さるが登場し、自慢の長さをニワトリに見せつけます。ゾウははな、ヘビはからだ、キリンはくび、ダチョウはあし、うさぎはみみ、さるはしっぽを。
 みーんな長くて素敵ですね。
 人間も動物も、それぞれ個性を持ち、良いところが必ずあるのだと改めて感じた作品です。

 木谷 衣里(七条幼稚園)

「ながいでしょ りっぱでしょ」(サトシン さく)

  

【絵本の紹介】「おとまりのひ」(文:中川 ひろたか 絵:村上 康成)

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 特別な行事な らではの楽しさ を、テンポ良く 進むストーリー の中で沢山感じ られます。ほん わかとした登場 人物にも心が和 みます。
初めて友達と夜を過ごす子ども達の期待と興奮、初めて子どもと 離れて夜を過ごす親の不安感。子どもと大人が感じ る違ったドキドキ、どちらの立場にも共感してしま います。おうちの人と離れて過ごすことが心配…… という子どもも、やってみたい! 楽しそう! と、 きっと期待で胸が膨らむことでしょう。
         

 寺田 優里(京都カトリック信愛幼稚園)

「おとまりのひ」(文:中川 ひろたか 絵:村上 康成)

  

【絵本の紹介】「あかくん でんしゃとはしる」(あんどう としひこ さく)

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 車のあかくんがでんしゃくんと一緒に並んでドライブするお話。
あかくんは電車と一緒に進むにつれ、青い車、トンネル、海、ボート、さらに色々な種類の車、オートバイ、人、街と、少しずつ出会い、世界が広がっていきます。読み進めていくと、あかくんはもしや、人生を歩み始めた「子ども」かも?じゃあ、でんしゃくんは・・・?このお話の楽しさの中に意味深いものがあるように感じました。そして更に、乗客の方にもご注目!
         

 澤井 喜美子(復活幼稚園)

「あかくん でんしゃとはしる」(あんどう としひこ さく)

  

【絵本の紹介】「おかあさんだいすきだよ」(作・絵 みやにし たつや  金の星社)

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  「はやくおきなさい!またねぼうでしょ」「ぼろぼろこぼさない!なんどいえばわかるの。
はやく食べなさい!」子どもなら言われた記憶が…。お母さんなら子どもに言ったことはありませんか。朝にっこり笑ってくれたら、もっとほめてくれたらと、子どもが望んでいることもお母さんは理解しているのです。子どもの事を心配して叱ってしまうのも、お母さんが子どもを愛しているからこそ。何気ない日常のお話ですが、「だいすき」がたくさん詰まった心温まるお話です。
         

 藤谷 茜(あぐい幼稚園)

「おかあさんだいすきだよ」(作・絵 みやにし たつや  金の星社)

  

【絵本の紹介】「おにいちゃんといもうと」(文:シャーロット・ゾロトウ 訳:おーなり由子 絵:はたこうしろう)

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 おにいちゃんが妹をからかうのには理由があります。でも、からかって泣かすだけじゃあない。そこがポイントです!おにいちゃんがからかって妹を泣かすという形でストーリーが進んでいきますが、挿絵の中に、妹想いの優しい行動や感情が描かれていて、文章が添えられていなくても、その行動と優しさに「こんな場面ある!ある!!」と感じながら、思わずジーンとしてしまいます。
 訳者あとがきもぜひ、読んでください。

 中嶋千里(かもがわ幼稚園)

「おにいちゃんといもうと」(文:シャーロット・ゾロトウ 訳:おーなり由子 絵:はたこうしろう)

  

【絵本の紹介】「番ねずみのヤカちゃん」(リチャード・ウィルバー さく 松岡享子 やく 大社玲子 え 福音館書店)

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 もしもおうちにねずみが住んでい
たら・・・
 ドドさんの家にこっそり住むねずみの4 兄弟。4 番目のねずみはやかましやのヤカちゃん。ヤカちゃんの大きな声がきっかけでドドさん夫婦は大騒ぎ!!ねずみとりや猫を使ってねずみ退治を試みるのですが・・・そんな中、ドドさんの家に泥棒がやってきます。さてさてドドさんのおう
ち&ヤカちゃんはどうなるのでしょうか?
 厄介なはずのねずみにだって大切な命がある。“番ねずみ”ならおうちにいてもいいかも?なんて思えるかわ
いいお話です。

 木村恵美(アヴェ・マリア幼稚園)

「番ねずみのヤカちゃん」(リチャード・ウィルバー さく 松岡享子 やく 大社玲子 え 福音館書店)

  

【絵本の紹介】「ぼくのぱん わたしのぱん」(神沢利子・ぶん 林 明子・え)

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  頁を開くと早速沢山のパン。
「うわー」と子ども達の眼もキラキラ。そして、三人兄弟の生き生きとしたパン作りが始まり、ゆっくり真剣に作る様子を見ていると、一緒に作っている気分になります。いろんな形のパンに楽しさいっぱい。頑張って作った出来たてパンを前に、喜びが伝わります。「おいしそう!」「たべたい!」と、今にもいい香りがしてきそうな温かい絵が子どもの心に残ります。皆でパンを作りたくなる一冊です。

 市川真梨子(本願寺中央幼稚園)

「ぼくのぱん わたしのぱん」(神沢利子・ぶん 林 明子・え)出版社 福音館書店

  

【絵本の紹介】「フレデリック」(レオ=レオ二  訳 谷川俊太郎 好学社)

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  冬仕度の為にせっせと働く野ねずみの仲間達。一見何も働かないフレデリック。食べ物も尽き、寒く凍えそうな仲間の心を光・色・言葉で満たしてくれたのは「その時」の為に自分なりのやり方で備えていたフレデリックだった。彼の紡ぐ詩は想像力を与え、希望へ。小さな仲間の世界に自分を置いてみたり、自分の周りのフレデリック探しをしてみたりも楽しい。

丹治かおる(相愛幼稚園)

「フレデリック」(レオ=レオ二  訳 谷川俊太郎 )出版社 好学社

  

【絵本の紹介】「ちょろりんのすてきなセーター」( 降矢なな さく・え)

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 寒がりやのとかげの子、ちょろりん。ある日、かあさんに頼まれたおつかいで街に出かけます。街角で見つけた“はるのはらっぱいろのセーター”が気に入ったちょろりんは、このセーターが欲しくてたまらなくなりました。でも貯金箱の中のお金では足りない…

 ちょろりんはどうするのでしょうか?
 とかげの街の冬支度の様子や、はるのはらっぱいろのセーター。冬の透き通った空気や暖かい春の匂いが絵本から香ってくる…今の時期にぴったりなお話です。

高橋 優子(京都カトリック信愛幼稚園)

「ちょろりんのすてきなセーター」( 降矢なな さく・え) 出版社 福音館書店