輝く瞬間

【輝く瞬間】 2018年 11月

京都カトリック信愛幼稚園  大庭 早苗

幼稚園では、多くの園児との出会いが毎日展開される。

しかし全員の園児と密度の高い出会いが出来るとは限らない。

そんな中でも解決法はある。出来るかぎり、多くの園児との交わりを持つ為に・・・それは『アイコンタクト』である。
物理的には離れていて直接話せなくても、心を通い合わす事が出来るのが、この『アイコンタクト』である。  目の表情をしっかり汲み取りそこから相手の心をよみとり、受けとめ、言葉以上の思いを相手に伝える事が出来るのである。その時の園児の表情は静かな喜びと輝きを放ってくれている。

昔からよく言われているように『目は口ほどにものを言う』とはまったくその通りである。園児達の心の成長と共に大人(特に大好きな大人)と交わすこの『アイコンタクト』は計り知れない落ち着きと深さと広さをもち相互の心を本当に豊かなものにしてくれる。

私自身にも 光輝く若い、エネルギーを存分に与えてもらい、それに加えて私からも、笑顔と共に園児達の頭を優しく撫でて、私の手を通して『愛』を分かち合う特権も与えられているという事はなんと幸せな事であろうか・・・

【輝く瞬間】 2018年 10月

洛東幼稚園 小林正英

輝きにかこまれて

・「あごが痛い~!」とおでこを押さえる2歳児さん。

・「上の子なん?下の子なん?」と聞きまわる年少新入初日。

・新年度や夏休み明けに必ず教室を間違え無言で去る年中さん。

・組立て体操の練習中、落ちそうになった子どもに「肩を持って!」と声掛けをすると自分の肩を掴む年長さん。

・「おはようございます!」と元気に帰り去っていく年少さん。

・園長先生(男性)に思わず「お母さん!」と呼びかけて慌てて照れる2歳児さん。

・「一生懸命描いてはるんやから、何も言うたらあかんで!」って言われる絵画が苦手な年中担任。

生まれて数年という人生の中から、自分の知りうる限りの経験と語彙を駆使して命の煌めきを発揮し続ける子どもたち。24時間真剣勝負の生き方に学ぶべきことはたくさんあります。豊かな感性、まっすぐな感情、大人になっても忘れたくはないものです。

【輝く瞬間】 2018年 9月

清水台幼稚園 植村義弘

日本は春、夏、秋、冬の「四季」があり、四季のはっきりした国だと言われております。時として四季がある国は日本だけだと言われたりもするようです。勿論、海外にも四季はあるのですが、では何故そう言われるようになったのか、それは季節ごとの行事があるからではないでしょうか?春は桜の下でのお花見、秋は紅葉狩りと風情ある自然の移り変わりは日本にとって大きな魅力のひとつです。
「情緒のある子どもたちに育ってほしい」そんなことから四季を感じ取れるように普段から季節の移り変わりに積極的に四季折々の自然の話しをするように心がけておりますが、子どもからその季節ごとの自然の気づきを感じ、話しかけられたときは、子どもの心の豊かさ、そして成長を感じます。また、大人が気づかない変化にも気づく子どもの柔軟さには驚かされ、学ぶ時もたくさんあります。子どもとともに季節を過ごす。そんな恵まれた環境に感謝する日々です。

【輝く瞬間】 2018年 7月

桂陽幼稚園  緒方 茉里

毎年5月になると年長の子ども達で、トマト・あさがお・ひまわりを育てます。毎日水をやり、時には「早く大きくなってね」と話しかけながら大切に育ててきました。そして6月になると茎はぐんぐん伸びてトマトは実をつけはじめました。トマトの実が緑の頃から「実がついた」と大興奮で、他の学年の子ども達がトマトを見ていると「いっぱいできたらあげるね」と話す優しい場面も何度も見られました。そんな子ども達の期待に応え、つい先日赤くなったトマトを収穫することができました。トマトが苦手な子どもは不安な表情を浮かべていましたが、食べてみると笑顔に変わり「おいしい」と食べていました。そしてそれが自信につながったようで「また食べたい」と言うほどになっていました。
 これからも無限の可能性を秘めた子ども達に自信の花が咲くように、様々な事に挑戦する気持ちを大切に共に成長していける存在でありたいと思いました。

【輝く瞬間】 2018年 6月

青風幼稚園 萩 祐子

「青虫みつけたよ。これ何?」と子ども達が目を輝かせて職員室に走ってきました。
 先頭でやってきた子は、手のひらに青虫をのせて得意そうな顔で見せてくれました。
 「つついたら、角みたいなところがピロピロってなってん。」と触ってみて発見したことを嬉しそうに話してくれました。日頃活発に遊んでいる子どもが後ろからこわごわのぞき込んでいる様子を見せてもらいました。青虫(ウラギンシジミ)もさなぎになり、今は羽化するのをみんなで楽しみに待っています。

 また、幼稚園にメダカがやってきた時の事、泳いでいるメダカを見て「これ何?」と聞いてきましたが、「♪そっとのぞいて見てごらん」の張り紙を見つけ、歌を口ずさみ「メダカさん、今日は元気に遊んでいるよ。」「鬼ごっこしているよ。」との話が日課になった子もいます。

 幼稚園生活では色々な経験が大切です。小さな命との出会いが、子ども達の世界を広げてくれるのはうれしいことです。

【輝く瞬間】 2018年 5月

太秦幼稚園 松本佳子

 新年度を迎え、子供達の賑やかな声が幼稚園に響いています。4月の初めに公園に行くと、青空をバックにひらひらと舞い散る桜の花びらの下で、入園式目前の3組の親子がちょっぴり大きめの制服に身を包み、幼稚園の新しいリュックを背負って、とても幸せそうに前撮りの写真を撮っておられました。

 入園式当日は雨の予報が出ていたため、綺麗に桜が咲いている間に記念の写真を撮りに来られたのでしょう。

 昔と違い、現在は前撮りされる方が多いようです。綺麗な瞬間を撮ろうというのはわかりますが、雨の入園式の様子を撮ることも、それはそれでいい記念写真だなと思いました。 
 
 何十年か経って、その日の天気も忘れた頃、写真を見てあの日雨の中入園式に行った事を思い出すのも本当の記念かも知れませんね。

【輝く瞬間】 2018年 4月

くるみ幼稚園 園長 浅井健史

 
 春のやわらかな陽射しが降りそそぐ、卒園式を間近に控えたある日。園庭のコンクリートのすきまから、たんぽぽの黄色く可憐な花が顔をのぞかせています。それをみつけた年長児のA君が「見て見て!たんぽぽ、たんぽぽ!!」と周りの子どもたちにうれしそうに報告しています。「どうしてこんなすきまから花がさいているの?」とA君が尋ねると、先生が「たんぽぽはとても強いお花だからなんだよ」と応えていました。それから数日後、いよいよ卒園の日をむかえました。
入園当初は一から十までお手伝いが必要だったA君、修了証書授与の際には一番大きな声で「ハイ!」と返事をし、威風堂々と修了証書を受け取ってくれたではありませんか。たんぽぽの綿毛のように、春のやさしい風にのって、それぞれの小学校へと旅立っていく子どもたち…。これからの人生においてもすてきなたんぽぽになって、立派な花を咲かせてくれることでしょう。

【輝く瞬間】 2018年 3月

南殿幼稚園 園長 粟津 篤

 今年は寒さが格別でした。しかし、例年通り園庭の白梅が一月中旬頃より咲きはじめ、間もなく満開を迎えようとしています。

 そして、三月、桜の季節を迎えました。いよいよ小学校入学を控えた年長組は心の中では期待と不安でいっぱいでしょう。その子ども達を見て多くの先生方は寂しさを感じているでしょう。

 日本の幼児教育の先覚者である倉橋惣三先生は、その著書の中で「先生達は、毎日子ども達に本当に出会っていたのだ。だから、先生達の目から涙がこぼれ、さびしいのだ。」と。

 近年、温暖化の現象で季節の一部が一歩早く進んでいるようです。我々日本人にとって桜は特別な思いがあります。

 四季がはっきりしている日本では、桜は新しい旅立ちのしるし。卒園、進級と、真の出会いに感謝し子ども達の成長を願わずにはいられない三月です。

【輝く瞬間】 2018年 2月

京都光華女子学園 若井彌一

 新年を迎え、年末年始静かだった園にも子どもたちの可愛い声が響いています。

 皆様お元気で御活躍の日々、何よりでございます。
どこの幼稚園でも、精一杯育てた園児達を送り出す時期を迎えて、園児達への励ましの言葉を捻り出すことに心を砕いておられるこの頃ではないかと拝察致しております。
年度のスタートから締め括りの卒園式までいくつの行事が実施されているかは各幼稚園ごとに違いはあろうかと思われますが、園児達は各種の行事の度毎に、経験を通して認識を広めたり、人間関係力を充実させたりして、逞しさと聡明さを身に付けてきました。幼稚園に通い始めた頃の園児達と比べた時、一人一人それぞれではあっても、圧倒的な成長を実感することが何度もありました。そして、卒園式を迎えた園児達です。心に残る爽やかな体験をプログラムに盛り込んで、どの園児もが幼稚園生活を満足感をもって振り返ることができるようにと願わずにはおられません。園児達が学校教育の第一ステップ(幼稚園生活)を満足感を持って想起できることが、園児達のその後の学校生活を支えてくれるものと確信し、実践に努めたく思っております。

【輝く瞬間】 2018年 1月

小野幼稚園 上原潤明

 新年を迎え、年末年始静かだった園にも子どもたちの可愛い声が響いています。

 園では先日、お餅つきをしました。当日は最高気温6度・最低気温0度という今季最大の寒波。園庭でお餅つきの準備をしていると子どもたちがもち米を蒸かしている湯気や臼や杵に興味津々。これから何が始まるのかワクワクしています。準備をして出てくる子どもたちですが厳しい寒さで顔がこわ張り体はブルブル…。そこへ蒸しあがったもち米を「これは何でしょうか?」と持っていくとパッと表情が明るくなり「何これ?」「おこめだー」などと子どもたちの表情は一変。「ぺったんこぺったんこ」の掛け声に合わせ子どもたちも小さな杵でお餅をつき、つきあがったお餅はお母さん方が作ってくれたお雑煮に入れて寒さも忘れニコニコ笑顔で食べました。

これからも子どもたちの興味、好奇心からくる表情を見逃さず大切にしていきたいと思います。